top of page
  • 自分のX(エックス)
  • 自分のインスタ
  • 自分のFacebook

​不運は続く

九月を過ぎても不運は続いた。長年乗っていた電動自転車が経年劣化して廃車になった。きっかけはチェーンに油を注そうと思い、自転車屋に向かったが、点検した所、チェーンが劣化し、ブレーキも利きが悪く、パーツ全体を買い替えるとなると高値が付くと言われ、結果的に廃車にする事に。電動を買う金が無かった為、手動で乗りやすい物を探して、試乗している際に転倒し、左足を負傷した(幸い打撲で済んだ)。結果的に三万円程度で自転車を買えたのだが、乗り慣れるのに一苦労し、ある日の帰りしな、他の自転車に接触して転倒し、再び足を打ってしまった。治りかけてた矢先だった。そのせいで夜に自転車を乗るのが怖くなってしまった。

それ以前に、自宅の洗濯機のフタが取れ、洗濯するにも少し不安定になった。これも買い替えが必要だったが、肝心の買い替える金は無く、一人用でも三~四万以上するから途方に暮れた。

​どうしようもなく生きるのも辛くなった。

―――その結果、三度目の自殺未遂を起こした。

再びバスタオルをドアノブに掛けて首に巻き、自分の体重で絞めていこうとした。

今度こそ、ナベさん(渡辺裕之)に逢えると信じ、首を絞め始めた。しかし―――。

"―――怖い、怖いよ、死にたくない、死にたくない"

そう思ってきて、自らタオルを解こうとして、何とか解けた。

"―――怖かった"

初めて"死にたくない"と思った。こんな事は初めてだった。それまでずっと死にたいと思っていたのが、死にたくないと思う様になったのだ。

それでも、不安が襲い、何もかもが嫌になり、咄嗟に自分はナベさんのインスタの最期の投稿のコメント欄に助けを求めた。

"助けてください、今、辛くて苦しくて死にたい気持ちでいっぱいです。出来れば会いたいです。慰めてほしい。今は胸が張り裂けそうで何も考えられないです"

このコメントを書いた翌日、自分はそれまで休まずに行ってた仕事を休んだ。

ベッドで布団の中に潜り込み、ただひたすら目を閉じ、横になった。

―――ふと、何かが後ろから、包み込む様に自分を抱きしめた。

​よく見たら、ナベさんが後ろから自分を抱きしめていたのだ。

© 2025 ROBIN Wix.com を使って作成されました

bottom of page