冴島大河に捧ぐ歌
牙狼11を打ちに行ったナベさん(渡辺裕之)の命日である五月三日、自分はある歌をニコニコ動画とyoutubeに投稿した。正確には午後七時に投稿予約していたものだが。
曲のタイトルは「大河」。ナベさんが演じた冴島大河をイメージした、二分六秒の曲であるが、キャラの調声に気合を入れた曲だった。
自分はボーカロイドPとしてニコ動を中心にオリジナル曲やカバー曲を投稿している。十一年前に始めた頃はDTMというのもちんぷんかんぷんで、いわゆるDAWソフトという物を触るのにも一苦労した。今はもう販売されてないが、Musiccreator6という当時は安価なDAWソフトを親に買ってもらい、ボーカルも無料で使える歌声合成ツール"UTAU"に歌わせた事があった。当初はカバー曲を投稿していたが、次第にオリジナル曲も投稿し始め、そのうちVOCALOIDも購入し、本格的なボカロPとして活動し始めた。初めて迎えたボカロは氷山キヨテルだった。男性ボーカルのキャラが欲しかったからだ。
やがてDAWも今も使っているCakewalkに変わり、最近になってSynthesizerVを購入し、嘘の歌姫としてUTAUで名を馳せ、synthvで本当の歌姫になった重音テトを迎えた(テトはUTAUの時にも結構歌わせていて、synthvとなったと聞いた時は大いに驚いた)。
そのsynthvのテトに歌わせたのが「大河」だった。
作るに至った経緯は、ちょうどその牙狼11が稼働を開始し、youtubeで試打や実践動画を幾度も見ていて、ナベさん亡き後の、大河が主役の牙狼という事もあり、当時三回忌を迎える彼に何か出来ないかと思っての事だった。
奇しくもテトの誕生日の四月一日(当時はエイプリルフールネタとして作られたキャラだった)に間に合わなかったので、一か月遅れてのテト誕曲となった作品でもある。
そしてこの曲が、初めてナベさんに捧げた歌となった。
実践を終えて、帰宅した時は既に曲は投稿されていた。
疲れた体でスマホのニコ動のアプリを開いて改めて観賞した。彼の供養が出来たと思った。
今後もナベさんへ曲を届けよう。そう思っていた時、自分も予想だにしなかった思いがけない事態が起きる。